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あたまの固定具
- 2014/11/19
- Any Modality, よもやま話
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2種類の頭部用固定具を紹介します。
膨らますタイプと脱気するタイプ
試用させていただいたのは、送気によってスペーサーを膨らませ、頭部とコイル間を埋めるタイプ(白)と、脱気によって頭部を包み込むように固めることで頭部を固定させるタイプ(青緑)の2種類。
- (白・送気型)PEARLTEC Multipad Duo03 東洋メディック株式会社 大きさ17×11cm 厚さ 2~5cm
- (青緑・脱気型)KBM e-Colle MPU028048M (MRI用) 神戸バイオメディクス株式会社 大きさ28×48cm 厚さ2cm
使用したコイル
invivo社製32チャンネルヘッドコイル(Philips)
初代ガンダムに登場するガンタンク似のコイルです。(^^)
専用のヘッドホンが装着できる程度、耳元に余裕あり。(中に見えるオレンジ色の部分もコイルです。)
PEARLTEC Multipad Duo03(送気型)
膨らますタイプのホールド性能は抜群です。また、隙間にポンと入れるだけなので装着も簡単。
今回試用したのはMultipadのラインナップの中で最も小さなものです。小さなタイプでは圧力がピンポイントに集中し易く、耳元の圧迫感が強く感じられました。耳が痛くならない程度に圧力を加減する必要があるため、患者さん本人に調整をお願いしたほうが良いかもしれません。加減圧の操作は手元で簡単にでき、「フィットするまで空気を入れて下さいね!」、「痛くなったら、緩めてね!」と伝えて検査すれば安心です。
KBM e-Colle MPU028048M (MRI用)(脱気型)
脱気するタイプのフィット感は抜群です。e-Colleは頭部専用品ではない汎用の固定具ですが、今回用いたコイルには適当な大きさでした。(少しだけ厚みが足らなかったためスポンジを使用しています。:図内でねずみ色に見える部分)
予め e-Colleの内容物を左右に寄せるようにしてコイル内に敷いておき、後頭部は固まらないようにするのがポイントです。
後はそっと寝て貰い、頭を包み込むように抑えながら脱気すると抜群のフィット感が得られます。操作も思いのほか簡単でした。被験者いわく、ホールド性は①よりやや弱く感じるものの、圧力を感じる部分が分散されているため「心地よく固定されている」感じがするとのこと。長時間でも安心して利用できそうです。
共に優れた固定具です。
是非、お試しください。
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