proton decoupling (プロトンデカップリング:proton decoupling)
MRSの吸収線の幅を狭くし、共鳴信号を見やすく簡単にするための技術のひとつ。NMRの吸収線は、周囲の水素原子が作る磁場(双極子相互作用による磁場)によって分裂したり吸収線の幅が広くなっているため、スペクトルピークとして観測しにくいことがある。このとき、RFパルスを加えて水素原子の磁化を飽和させてやればこの結合を防ぐことができ、単純で解析しやすいスペクトルが得られる。この方法をプロトンデカップリングとよび、13Pや13C原子のMRSに用いられている。(石森文朗)
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