はじめに
岡山済生会総合病院の吉村さんよりバトンを頂きました神戸大学医学部附属病院の島田と申します。いったい何を書いたら良いのかわからないので、思ったままに書き進めていこうと思います。
自己紹介
私は2004年に金沢大学を卒業し、新卒で現在の神戸市民病院機構の西神戸医療センターに就職しました。そして2016年より神戸大学医学部附属病院で勤務しています。技師歴は20年ぐらいで、気がつけばすっかり中堅と呼ばれるようになってしまいました。今何年目だっけ?と自分でもよくわからなくなる年頃です。様々なモダリティ経験を経て、今は7年程MRIに専従で勤務しております。トータルのMRI経験は12年ぐらいでしょうか。
私が診療放射線技師になろうと思ったきっかけは、大学受験を考えている頃の社会は学生の就職氷河期真っ只中で「手に職をつけねば将来困る!」と思ったことでした。理系だったこともあり、家族に医療系がいるわけでもないのに、これにしよう!と勝手に決めてしまったのを覚えています。今となっては、その時の直感で決めた自分に感謝ですね。
学生時代はアルバイトに勤しむ毎日で、華々しい学生生活とは皆無でしたが、金沢はお魚がとても美味しく、よく魚を食べていました。その流れもあって釣り(食べられるもの限定)に出かけたりします。自宅も海の近くなので、歩いて海水浴に行ったりもしています。どれもすごくハマっているというところまでは達していないので、老後まで続けられるような趣味を見つけないとな、と思う今日この頃です。
MRIとの出会い
MRIと出会ったのは、ローテーションで配属されたのが最初でした。最初は画像の良し悪しも分からず、難しいなぁというのが第一印象でした。先輩に教えて頂いていた当時は、パラメーターをちょこちょこ変えるマニアックな先輩だとしか思っていませんでしたが、今となっては、まさにそのマニアックな先輩と化しています。後輩からはきっとそう思われているに違いありません。最初は理解出来ないことも多く、継続して勉強していくうちに面白くなってきたわけですが、奥が深すぎて沼にハマって出てこられないこともしばしばです。同僚スタッフみんなが沼から出られないこともあります。そんな仲間達に支えられ、楽しく働けていることに感謝でいっぱいです。さて現在、神戸大学医学部附属病院では4社6台のMRI装置があり、日々奮闘しています。4メーカーを臨床で使用している率直な気持ちは、なんと言っても、”せめて用語を統一して”ですね。メーカーごとの違いを理解するのも勿論大変なのですが、教える際にも大変です。このスタッフは、この装置しか回ってないからこの用語で説明しなきゃということが起こります。まぁ愚痴はこれくらいにして宿命ってことにしておきましょう。MRIの発表なども最初はやり方すらわからなかったわけですが、勉強を重ねるうちにだんだんと理解できるようになり、学会を楽しんでいます。神戸大学はメーカーとの共同研究も活発で、開発したシーケンスを使用した報告で磁気共鳴医学会の大会長賞を頂くことも出来ました。
また、放射線科の先生のご指導もあり、海外での口述の英語発表を無謀にも2回経験させて頂きました。デジタルポスターとは異なる独特の雰囲気を肌で感じることが出来ました。
つたない英語にも関わらず、チャレンジ精神だけで文字通り当たって砕けたわけですが、RSNAとISMRMで口述発表しためずらしい放射線技師の一人ではないでしょうか。MRIだけに関わらず医療においては何事も経験が大事ですし、チャレンジすることが重要なのだと、質疑応答でうまく英語で返答できない自分に言い聞かすようにしています。先のトロントでは、様々な環境の違う技師さん方にお会いすることが出来て、とても勉強になると同時に良い刺激をもらい帰ってきました。また、後輩と少し足を伸ばし、ナイアガラの滝の良い刺激も浴びて帰路についたのでした。
新しいことをするというのは、年齢を重ねれば重ねるほど億劫になるものです。しかし、MRIも含めて技術の進歩においていかれないよう、新たなチャレンジを続けていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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