今年もキヤノンメディカルシステムズのブースに行ってきました。学会も終了してしまいましたが、ブース報告をさせて頂きます。
すっかり“Canon”の名称が落ち着いた感じがしますね。
MRI装置 ラインアップ
現在、発売中のMRI装置です。近年は様々なタイプの装置が誕生しています。目まぐるしく変わる医療技術に対応する装置が増えてきたことはユーザーとしてはうれしい限りです。
画質の向上
Vantage Galan 3T(ZGO)装置には、Ultra Gradient systemが搭載されています。これは最大傾斜磁場強度(Gmax)が100mT/mで新基準のGradient coilであり、基本性能が大幅に向上しています。
例えば、頭部の拡散強調画像においてサジタルやコロナルをダイレクトに撮像しても歪が少ない画像を得ることが可能となっています。
また、海馬を中心に1mmスライスで撮像しても良好な画像が得られています。こういったスペックのものが全装置に搭載されていくと様々な可能性が見えていきますね。
そうすると、BodyDWIも3Tでも良好な画像が得られるかもしれませんね(これは1.5TOrianの画像です)
非造影
非造影といえばキヤノン。東芝時代から得意とする分野ではありますが装置の性能向上とともに様々な分野で臨床応用されています。
mASTERを脾動脈瘤の治療効果判定に用いたり、SSFPやFASEで併用していたTime-SLIP法をUTEで使うことによりステントなどで信号欠損してしまうという弱点を克服したりしています。
また、Fast3Dという技術を用いることで従来の検査において大幅な撮像時間の短縮も可能となっています。
直観的なプランニング
ForeSee Viewというプランニングの方法ができるようになります。写真のようにコロナル画像からサジタルのプランニングする際、角度などがあっているかどうか、悩みながらスキャンをしてしまうこともあるかと思います。特にMRIに不慣れな技師さんだとスキャンが終わるまで気が抜けません。
ForeSee Viewはプラン中にリアルタイムに画像を見ることができるので自信をもって検査を進めることができます。Operetorにやさしいプランニングソフトも充実してきました。こういったソフトはいち早く搭載してもらいたいですね。
これからの3D
Global Ilumination(以下G.I)という3Dソフトが販売されました。これはキヤノンのワークステーションの3D構築ソフトです。
上図の左が従来のVolume3D,右側がG.Iです。踵骨に骨折がありますが、G.Iだとより鮮明に描出されているのがわかります。一般撮影でわかりにくい骨折疑いの場合CTにて3D構築をすることもありますが、それでもはっきりしないことがあります。
そんな時このG.Iで構築すると一目瞭然ではないでしょうか?(画像はCTです)
頭部3D-CTAです。なかなかリアルです。
これはフォトマッピングという技術だそうです
すこしリアルすぎる気もしますが、術前シミュレーションや患者さんへの説明画像として使えそうですね。
キヤノンはDLRも様々な検査に活用しています。最新の技術がいち早く臨床の場において活用できることを願い、来年の最新技術にも期待したいと思います。
ラジエーションハウス
MRI装置の周りに人だかりができていました。
この日は出演されている俳優さんがいらしていました。第一話で出ていましたね!
ここで俳優さんにお会いできるとは思ってもいませんでした!
また、ドラマの中ではMRI装置はキヤノン装置でしたね。ただし、OrianではなくGalan3Tでした。
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