RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (37) 吉田礼

アドリブとMRI?!

自己紹介

医療法人松田会松田病院の佐竹直也さんからバトンを渡された、宮城県栗原市立栗原中央病院の吉田礼(ヨシダレイ)と申します。地方の病院で細々と仕事をしています。普段はMRIに限らず様々なモダリティをローテーションで担当していますが、MRIは最も興味があるモダリティとなっています。

生い立ち

生まれは岩手県釜石市(昭和の人にはラグビーで有名かと思います)で、山や海など自然の多い環境で育ちました。しかし、外で遊ぶこと(当時は崖や山奥など危険な場所を探検するのが子供達の最も好む遊びでした)には案外後ろ向きで内向的な性格だったと思います。家におもちゃがほとんどなかったためやっていたことが、「将棋」と「百科事典」を読むことでした。「将棋」に関しては兄と一緒によくやったもので、中学生大会で県の大会優勝経験もあります(一応、五段)。また「百科事典」については、暇つぶしに読んでいたものの、特に歴史に興味を持ちました。過去の政変や戦争の背景や現在史につながる話は大変興味深いもので、現在もWikipediaで歴史関係のHPを見ているとあっという間に時間が経ってしまいます。

中学時代は遊び半分でバスケ部に入部したものの、そのバスケ部は全国2位の実力だったために万年3軍になり次第に部活に行かなくなってしまいました。そんな中学時代に興味を持ったのが「洋楽」でした。当時はMTVが全盛で、マイケル・ジャクソンなど多くのミュージシャンに興味を持ち、様々な音楽を聴きました。

高校に入ってからは友人の勧めで少しだけギターを弾くことになり、音楽の授業でバンド演奏をテープに録音して披露しました。確か演奏曲はThe Beatlesの”Helter skelter”とThe Policeの”Roxanne“だったと思います。高校時代は将来の進路がなかなか見いだせませんでしたが、本HPのEditorである石森文朗(ふみぽん)が同級で、彼がクラスメイト数人に「が放射線技師の学校に通ってるけど、いい職業らしいよ」などと話をしていたら、なんとクラスメイトの1/5が放射線技師になってしまいました(笑)。

技師学校時代は、高校の友人がドラムをやっていたことに影響され、自分もバンドサークルでドラムを担当することになりました。技師学校に入学してから始めたために未だにヘタクソですが、未だにささやかな趣味となっています(ちなみに、ふみぽん(エレキベース担当)とは同じバンドメンバーとして一緒にカシオペアなど演ってました)。

数年前のバンド演奏(筆者はドラム担当)

演奏に関しては、最初の数年は譜面どおりに演奏することに注力するあまり疲れ果てた時期もありますが、ブルース(エリック・クラプトンみたいな音楽)を演奏するようになってからは、自由に解釈して演奏、つまり「アドリブ(即興)」で演奏することで自分の演奏に幅ができたと思います。アドリブといえば、ジャズなども好んで聞いています。
また、クルマもマニュアルシフトを好んで運転します。マニュアルシフトは面倒という方も多いと思いますが、クルマの速度とエンジンの回転数、ハンドリングを意識しながら思い通りに走るのは、楽器演奏における「アドリブ」と近い感覚を感じます。

 

 

MRIとの出会い

恩師(前谷津文雄先生:左)と私(右)

診療放射線技師として最初の2年間は全身の精査が可能であるCTに興味を持ちましたが、3年目に勤務した脳神経外科病院でMRIに出会い、脳梗塞や脳動脈瘤などMRIが有用な疾患とともにMRIの勉強をさせていただきました。CTや血管造影との対比も大変勉強になりましたが、そこで恩師である前谷津文雄先生(宮城厚生協会泉病院)と出会い、前谷津先生から「私達技師は、ただ検査するだけではなく、病気の性状を持ちうる様々な技術で表現するのが重要である」との教えを受け、現在も教訓として仕事しています。

 

 

 

アドリブとMRI

MRI検査の特徴は、様々なパルスシーケンスによる撮像から得られる多様な病変コントラストだけでなく、生理的情報や機能診断が可能であるとともに、割と技師の技術や判断に左右される「自由度の高い検査」であると思います。「自由度の高い検査」という表現は曖昧且ついい加減な印象を持たれるかと思いますが、裏を返せば、病変に対する技師の解釈によって得られる検査結果が異なる可能性があることを示しています。他の検査も撮影中に病変を見つけることがあると思いますが、その際、病変の存在だけでなく浸潤や質的診断へのアプローチがその都度展開されるのもMRIの特徴かと思います。
楽器演奏のアドリブは、他のメンバーが演奏する音だけでなく、全体の雰囲気や個人の解釈で自由に展開されるものですが、MRIも同様に病変が見つかった際の瞬時の解釈で病変の表現が大きく異なると思います。

 

ということで私の生い立ちの特徴である

・内向的
・考えるのが好き(「将棋」「百科事典」)
・自由(「音楽演奏におけるアドリブ」「クルマのマニュアルシフト」)
というのは、MRIに興味を持つ重要なキーワードとして成立するのではないかと思っています。

ECR 2017(欧州放射線学会:ウィーン)会場にて

現在は社会人(苦)学生として東北大学大学院でMRIの研究を行っています。MRIに限らず様々な研究会にお邪魔していますが、何かの機会に御一緒した際には遠慮なく声を掛けてください。特に旧い音楽ネタに対してはものすごく喜びます(笑)

それでは、次のバトンタッチとして相模原協同病院の長岡学さんを紹介します。彼も個性的かつ「自由」な人で、MRIに限らず様々な仕事を請け負う「必殺仕事引受人」であるとともに、ラーメン教祖または吟遊詩人(Facebook上で展開中)として素敵な方です。それでは長岡さん、よろしくお願いします!

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fumipon

fumipon医療法人聖麗会 聖麗メモリアル病院 放射線科

投稿者プロフィール

茨城県北の脳外科専門病院にMR専従技師として勤務しています。脳脊髄検査全般、MRの原理的な話に詳しいですが、不得意分野も多数あります。興味を持った事については、徹底的に調べますが、基本的に他力本願です ( 自分で言うのもなんですけど、私は非常にめんどくさがり )。また、文体が全体的に『ユルい』のは自身の性格を反映しています。今後ともよろしくお願いします。

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