RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (39) 杉本昂平

はじめに

岡山画像診断センターの杉本昂平と申します。

先日開催された第13回Body DWI研究会の打ち合わせで「中四国の技師さんにMRIfan.netを書いていただく機会がなかなかない」と高原先生から言われたことをきっかけに、この度「RADっていいとも ~中四国行脚編~」を企画し、中四国の技師さんのペンリレーをしていくことになりました。Body DWI研究会のハンズオンセッションのみならず、このような機会も与えていただいた高原先生には心から感謝しております。
それでは僭越ながら、まずは私の紹介をさせてください。

自己紹介

1993年(平成5年)生まれの26歳です。生まれも育ちも岡山です。高校卒業後、川崎医療短期大学(現川崎医療福祉大学)に入学しました。技師免許取得後は岡山画像診断センターに診療放射線技師として入職し、現在に至ります。在職中に放送大学を卒業し、その後、岡山大学大学院に入学しました。そして現在は同大学院の博士前期課程2年に在学しております。二児の父でもあり、自称イクメンです。

趣味

趣味はライフハックです。ライフハックをご存知ない方は以下のWikipediaの引用をご覧ください。

“LifeHack(ライフハック)は、情報処理業界を中心とした「仕事術」のことで、いかに作業を簡便かつ効率良く行うかを主眼としたテクニック群である”

僕の中の定義では「面倒な物事を効率化し、楽しくすること」です。私は面倒なことを効率化することに喜びを覚える人間であり、面倒なことを効率化するための面倒なことには労力を惜しみません。具体的な実践例を以下に示します。

以前、私は仕事から帰る際に妻にLINEを一報入れていました。しかし、毎日「これから帰る」と味気ない一言だけを打つのは面倒だし、私も妻も面白くありません。そこで私はiPhoneの「ショートカット」というアプリを利用しライフハックを実践しました。以下の画像をご覧ください。

 

このようにすることで、数回iPhoneをタップするだけで毎日面白い文面で妻に帰宅を知らせる連絡を簡単に送ることができます。これなら自分も妻も毎日の連絡が楽しくなるに違いない!と思いました。

しかし、このライフハックの実践以降の妻からの返信内容は特に変わりませんでした。Lifehack(ライフハック)を実践してもWifehack(ワイフハック)はできないようです…。

冗談はさておき、ライフハックの一環でプログラミングもやっています。プログラミングの基礎は放送大学の授業で学びました。最近では、2020年から被ばく線量管理が義務化されたことをうけ、CTのRadiation dose structure report(RDSR)から被ばく線量に関する情報を読み取りcsvで出力するソフト、つまり簡単な線量管理ソフトを作りました。オープンソースソフトとして公開していますので、興味のある方は私のブログから無料でインストールすることができます。
(ブログURL:https://radmodel.hatenablog.com/entry/2020/04/07/175556 

またプログラミング関連で、金光病院の田淵真弘さんサポートのもとdeep learningを学ぶための勉強会を立ち上げて、人工知能(AI)に用いられている技術の習得も試みました。
《一緒にdeep learningを学んだ仲間達(筆者は前列右端》

趣味についてダラダラと書きましたが、こんな感じの人間です。
ライフハックに興味がある方、私に興味を持っていただけた方はぜひ友達になってください。

MRIとの関わり

私の職場は検査センターであり、モダリティとしてはCTとMRIとPET/CTがあります。その中で最初に携わったのがMRIでした。当時の装置はSIEMENS Avanto 1.5Tでした。(現在はAvanto fitにアップグレード済み)

最初にMRIに触れたとき、操作をしていた先輩は見たこともないパラメータを自由自在に操っていて「こりゃすごいのう(岡山弁)」と思ったことをよく覚えています。ですが、勉強しているうちにMRIのことが少しずつわかるようになり、各パラメータを自由に操作できるようになった時にはすでにMRIの虜になっていました。最適化の余地があるMRIは、ライフハックが趣味の自分にはピッタリなモダリティだったのかもしれません。

その後、働き出して4年目に磁気共鳴専門技術者試験に合格することができました。これは最初に私をMRIに配属してくれた技師長、MRIのことを懇切丁寧に教えてくれた先輩、また職場の皆様の理解があったからこそ合格できたと思っています。非常に感謝しております。

また、大学院でもMRIの研究をしています。テーマは制限拡散です。大学院は周りに優秀な人しかいなくて、大きな刺激をもらえる良い環境です。現在は修士論文執筆に追われて少し疲弊しております・・・。

MRIとの関わりを振り返ってみましたが、自分の周りにいる大切な人との関わりの中で、技師としての自分があることに改めて気づきました。今後もあらゆる人との繋がりを大切にし、臨床と研究で良い仕事ができるよう日々研鑽していきたいと思います。

次の方は

次のバトンは岡山済生会総合病院の吉村祐樹さんに渡したいと思います。吉村さんは大学院の研究室の先輩で、大変お世話になっています。最近は放射線技術学会誌に多くの論文を投稿されておられ、精力的に活動されています。吉村さん、よろしくお願いします。

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