superconducting magnet (ちょうでんどうじしゃく:superconducting magnet)
超電導現象により、超電導材料コイルに流れる永久電流により作られる磁場を用いた磁石。現在のMR装置用磁石の主流であり、特徴は次の通りである。1.安定した高磁場の発生が可能。2.磁場の均一度が極めて高い。3.磁場強度の安定性が良く、経時的な変動はごくわずかである。4.超電導状態維持のための液体ヘリウムや液体窒素の補充、または再利用のための冷凍設備の設置など、ランニングコストが大きい。その後、臨界温度9Kのニオブチタン(NbTi)合金、臨界温度18Kのニオブ3スズ(Nb3Sn)などが超電導物質として発見された。現在、超電導材料としては特性、加工性の点からニオブチタン合金が一般的に利用されている。最近では、液体ヘリウムによる冷却を必要としない超電導材料を用いた装置も発売されるようになった。
(石森文朗)
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