superconducting magnet (ちょうでんどうじしゃく:superconducting magnet)

超電導現象により、超電導材料コイルに流れる永久電流により作られる磁場を用いた磁石。現在のMR装置用磁石の主流であり、特徴は次の通りである。1.安定した高磁場の発生が可能。2.磁場の均一度が極めて高い。3.磁場強度の安定性が良く、経時的な変動はごくわずかである。4.超電導状態維持のための液体ヘリウムや液体窒素の補充、または再利用のための冷凍設備の設置など、ランニングコストが大きい。その後、臨界温度9Kのニオブチタン(NbTi)合金、臨界温度18Kのニオブ3スズ(Nb3Sn)などが超電導物質として発見された。現在、超電導材料としては特性、加工性の点からニオブチタン合金が一般的に利用されている。最近では、液体ヘリウムによる冷却を必要としない超電導材料を用いた装置も発売されるようになった。
(石森文朗)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

※以下ドメインメールアドレスはプロバイダのフィルタが厳しく、到達率が低下しております。
確実なメール受信の為に、GmailもしくはYahooアドレスでの登録を推奨しております。

@icloud.com @me.com @mac.com @hotmail.com

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. 皆さまはじめまして。茨城県立こども病院の加藤綾華と申します。茨城県立こども病院は茨城県水戸市にある1…
  2.  皆さんこんにちは。MRIfan.netの編集委員を務めております市立角館総合病院の千葉と申します…
  3. はじめに 皆様こんにちは。MRIfan.netの新編集委員、唐津赤十字病院の立川圭彦です。 …
  4. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★〜★★★までの難易度を設定し、MR…
  5. この記事をお読みいただいている皆さんは、病気で診察を受けたり、入院したことありませんか? 『〇〇科…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

    心臓ペースメーカの構造って? 一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(…

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る