受信用コイル (じゅしんようこいる:receiver coil, antenna)

微弱なNMR信号を効率よく受信するためのコイルで、高周波送信用コイルを共有してもよいが、撮像部位によって専用の受信コイルをも備えている。いずれの場合もコイルの軸方向は静磁場と直交していなければならない。このため、静磁場方向と患者の体軸方向が直交する場合には感度のよいソレノイド型コイルを使えるが、両者が一致する場合には鞍型コイルを使用する(感度は落ちる)。また、感度をよくするための工夫として、表面コイル、クワドラチャ(quadrature:QD)検波(90°位相のずれた信号を加算して信号雑音比を上げる)や、フェーズドアレイコイル(phasedarray coil)などがある。(石森文朗)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. \ エピソード大募集(臨床画像 特別号) / この度、臨床画像特別号の一部で「技…
  2. はじめに 香川大学医学部附属病院の小畠さんからバトンを受け取りました.。 といいつつも, 実は小…
  3. (追加・修正)Philipsのスライス厚(Package 1のとき)を修正しました。また、IR pu…
  4. DWIBSの撮像プロトコールについて、どこにあるかわかりにくいので、このページにまとめてリンクを記載…
  5. 研究用DWIBS定量化ソフト BD-Score 今回の内容は、研究用DWIBS定量化ソフトで…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

    心臓ペースメーカの構造って? 一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(…

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る