受信用コイル (じゅしんようこいる:receiver coil, antenna)
微弱なNMR信号を効率よく受信するためのコイルで、高周波送信用コイルを共有してもよいが、撮像部位によって専用の受信コイルをも備えている。いずれの場合もコイルの軸方向は静磁場と直交していなければならない。このため、静磁場方向と患者の体軸方向が直交する場合には感度のよいソレノイド型コイルを使えるが、両者が一致する場合には鞍型コイルを使用する(感度は落ちる)。また、感度をよくするための工夫として、表面コイル、クワドラチャ(quadrature:QD)検波(90°位相のずれた信号を加算して信号雑音比を上げる)や、フェーズドアレイコイル(phasedarray coil)などがある。(石森文朗)
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