磁性体アーチファクト

磁性体アーチファクト (じせいたいアーチファクト:ferromagnetic artifact)

磁性体物質は局所的に静磁場強度を乱し、周辺プロトンはRF波に対して磁気共鳴を起こさなくなる。このために強い信号欠損域が生じ、辺縁には周波数エンコード方向に線状の高信号域を伴うことが多い。このアーチファクトの強さ及び範囲は、磁性体の大きさよりは磁性の強さに影響される。義歯、金冠、ヘアピン、脳室シャント、各種クリップ、整形外科用インプラント、血管塞栓用コイル、特殊なものとして手術器具の刃こぼれや骨用カッターの細粉などの体内磁性体がこのアーチファクトの発生源となる。(石森文朗)

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