ITEM2025
等潤病院の鈴木です。ITEM2025に参加し、私はCanonブースの取材を行ったのでご報告いたします。

3年連続No.1
Canon 1.5T&3.0T装置の国内販売台数シェアが2021年より3年連続No.1となり、国内のDLR-MRI台数が566台になりました。Canonユーザーとして、ユーザーの方々が増えることは非常に喜ばしい限りです。

PIQE(Precise IQ Engine)
超解像DLR技術であるPIQEは、ディープラーニングの再構成処理技術を用いて、空間分解能の低い画像から高分解能画像を再構成する技術です。また、デノイズも同時に行えるため、大幅に画質が向上した画像を短時間で再構成することを実現しています。
皆様もPIQEの画像を1度は見たことがあるかと思います。ITEM会場でも多くの症例画像が提示されていました。
画像のように2D thin sliceにPIQEを用いることで3D画像と同じようにMPR作成が可能であり、尚且つ3D画像よりコントラストの良い高分解能画像を取得することができます。

PIQE ~1.5Tへの適用拡大~
従来、PIQEは3Tのみに使用できるものでした。今回、1.5T装置でもPIQEが使用できるようになりました。PIQEは様々なシーケンスに適用できるため非常に有用な技術です。

様々なシーケンスに用いることが出来ますので、例えば頭部ルーチン検査では大幅な時間短縮が可能となっております。また、single shot系シーケンスであるFASEにもPIQEを使用することができるので、8秒という高速撮像が実現できております。

高空間分解能撮像が困難であるDWIにおいても高空間分解能画像を取得することができます。写真だとわかりづらいかもしれませんが、非常に高解像度の画像でした。

心臓Cine撮像に用いることで時間分解能を向上させることができます。また、息止めが難しい患者さん(腹部画像は生後27日の患者さん)への撮像に使用することでFree Breathでも良好な画像を取得できております。


研究開発体制
Canonはグローバルな研究開発体制を構築しており、その1つにCanonグループに統合したskope社があります。第52回日本磁気共鳴医学大会ではMRI開発部の方が大会長賞を受賞しております。


また、skope社の技術を活用した高速撮像技術に「CG Recon」があります。
CG Reconは、non-Cartesian samplingの高速化技術です。画像のようなUTE-MRAにおいて同一条件では、CG Reconの画像の方がより末梢の血管まで描出されています。UTE 4D-MRAでは、DSAと同じように脳動脈瘤ドームの残存を描出できています。


おわりに
取材を通して、改めてPIQEの有用性を実感しました。当院でも早く使用してみたいです。
今回の取材報告がITEMに参加できなかった皆様に少しでも参考になれば幸いです。
取材にご協力いただいたCanonの皆様、ありがとうございました。
以上、Canonブースの報告でした。
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