2年ぶりの開催となるITEM。コロナ禍ですから、学会も含めて現地参加をするか悩んだのですが、行ってまいりました。
もちろんサージカルマスクをして予備も10枚ほど持ち、携帯用マイ消毒液ボトルスプレーを持参しての参加です。

開催中?

土曜日のお昼に到着。まずは共同演者になっている発表を見るためアネックスホールへ。
MRIの発表はいつも部屋に入れないほどの賑わいですから、人が多かったらやめようと思っていましたが…

人がいません!非常に閑散としていました。やはり皆さんいらっしゃらないんですね。発表会場を後にし、夕方にキヤノンさんとお約束していたのでITEM会場へと足を運びました。

土曜日ですけど、人もまばらでした。各メーカーのブースでも感染対策として入場制限など行っていましたね。今年に限っては、どのブースに近づいていっても“一見さんお断り”みたいな感じなので、そのままキヤノンへ。
マスクをしているからなかなか気づかれない寂しさもありました。(帰りにラジエーションハウスのブースの前で高原先生に会うもすぐに気が付かれない…)

Canonといえば

AiCE(Advanced intelligent Clear-IQ Engine)です。(ちなみにみなさん、AiCE の読み方知ってますか?・・・解答は末尾に)
2019年に発表されてから、その技術力は素晴らしい飛躍を遂げていると思います。
Deep Learning Reconstruction(DLR)を用いた画質向上技術は高画質、高効率、高精度や高い汎用性を備えたMRI検査の New Standard となるものです。

高画質な短時間撮像も臨床上大切ですが、ユーザー目線からみる New Standard はやはり3Tのような1.5Tの画像だと思います。
そして、どの部位度の検査にも使用できるということが大切だと考えます。

高分解能撮像で生じるノイズをなくすためには、加算回数を増やして時間をかけてSNRを得るのが一般的です。AiCEではノイズを抑制する高い技術を併用して時間分解能を向上できます。そしてCompressed Sensing(CS)を併用することで、さらなる時間短縮を図ります。3D撮像を高速化させたFAST3Dとも併用可能で、検査の幅が大幅に広がります。

AiCE + Compressed SPEEDER  + Fast 3D = ?

     

Compressed SPEEDERを使用することで同じ息止めでも高画質が得られます。またMRCPでは、呼吸同期法と同等以上の画像を息止め撮像で得ることができます。

DWIの画質改善~Exsper~

K-spaceをベースとしたパラレルイメージング法で、DWIの画質を向上させるためのものです。これにより高分解能、小FOVが可能となるようです。

今後の発展にも期待

QEDというRFコイルメーカーと連結をしたことによる今後のコイルの可能性として、エアコイルのようなものを見せていただきました。これは写真でお見せできませんが、早く臨床で使用できることを願います。
また今回、キヤノンでW.I.Pのお話なども聞かせていただきました。ここではその内容に触れることができなくて残念ですが、今まで出来そうで出来ていなかったことや、出来るようになるんだと感動したものもありました。
これからもたくさんの技術をユーザーに提供して頂ければと思います。
その前に、いつになったらAiCEを使用できるようになるのかなと思いながら帰路につきました。既存の装置でも使用できるようにならないものですかね。

ちなみに AiCE ⇒ エーアイシーイー と呼んでください。 決して エース ではありません!
(理由は・・・いつか聞いてくだい・・・)

最後に

最後の最後、実行委員会企画 ”DWIBSの基本と骨転移診断について” を聴講してきました。
もちろん、編集長・高原先生のご講演です。
内容は、5/12からのWEB開催でご覧ください!

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