2016年ITEM-SIEMENS報告(MRI)

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今回シーメンスのブースでMRIの最新トピックスを紹介してくれたのはいつもお世話になっている諸井さんでした。お忙しい中ありがとうございました。
2015年RSNAでも報告された”syngo MR E11”の新しいアプリケーションを中心に紹介されていました。MRIの本流とも言えるNeurology(脳神経)領域のアプリケーションとして,“Simultaneous Multi-Slice(SMS)”がフィーチャーされていました。

SMSは,MRトラクトグラフィの撮像において,複数断面を同時収集することでスキャン時間を短縮しながら,SNRの高い画像の収集を可能にする。これまでテンソル画像を作成するには,神経線維の走向に合わせて撮像する必要があり,より細かく描出しようとすればするほど,長いスキャン時間がかかっていました。

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複数断面を同時に得る技術としてはMulti-Band EPIがありますが,SMSではシーメンス独自の“blipped CAIPIRINHA”を使うことで,高いSNRでのデータ収集が可能になりました。また新しい画像展開補正技術によってクオリティーの高い画像の描出が可能になりました。今回のSMSによってトラクトグラフィのほか,DWIやfMRI,BOLDイメージングへの応用も期待されます。トラクトグラフィ撮像では,大幅にスキャン時間の短縮が可能になるそうです。
この技術はいずれはターボスピンエコー法や各種シーケンスに搭載される可能性が高いです。

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時間分解能を向上できる新技術の報告でした。

追伸:4月15日(金)夜にラジーエションハウスの作家さんと漫画家さんにお会いすることができました。その際に書いてもらった絵です。ものの5分ぐらいであっという間に描けるのを見て感動しました。技(わざ)ってすごいですね!!

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北川 久

北川 久東京慈恵会医科大学附属柏病院 放射線部

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MRIの奥の深さにいつも悩まされています。
おそらくゴールの見えないMRIをこれからも追い続けるでしょう。

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