FID (FID:free induction decay)

外部静磁場方向(z方向)を向いている磁化ベクトルを90°パルスによりx-y平面上へ倒したあと、この磁化ベクトルのx-y平面上への投影成分(横磁化)が受信コイルに誘起するMR信号を測定すると、急速に減衰していく。これが自由運動減衰である。このような急激な減衰は外部静磁場の不均一、各核スピンの微視的な磁場環境の違いにより各核スピンの位相がずれるために起こると考えられている。この減衰の時定数はT2*とよばれ、スピンエコー法によるT2と区別される。(石森文朗)

自由誘導減衰

(石森 文郎)

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

※以下ドメインメールアドレスはプロバイダのフィルタが厳しく、到達率が低下しております。
確実なメール受信の為に、GmailもしくはYahooアドレスでの登録を推奨しております。

@icloud.com @me.com @mac.com @hotmail.com

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★~★★★までの難易度を設定し、MRIにおける基…
  2. はじめまして。 MRIfan.netの新編集委員、北九州市立医療センターの長島と申します。 今回は…
  3. この記事をお読みいただいている皆さんは、病気で診察を受けたり、入院したことありませんか? 『〇〇科…
  4.  皆さんこんにちは。MRIfan.netの編集委員を務めております市立角館総合病院の千葉と申します…
  5. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★〜★★★までの難易度を設定し、M…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

    心臓ペースメーカの構造って? 一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(…

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る