トランケーションアーチファクト

truncation artifact (トランケーションアーチファクト:truncation artifact)

フーリエ変換は数式上、無限領域の積分を含むが、実際のデータは有限の点で表現しなければならないためデータ打ち切り(truncation)による誤差が生ずる。画像の中で高信号と低信号の領域が隣接しているとき、有限のマトリックス数(たとえば256)のフーリエ変換ではこの段差を表現できないため、リング状の縞模様が観測されることがある(Gibbs artifact)。サンプリングレート(あるいはマトリックスサイズ)によって縞の周期が変わるのが特徴であり、k-spaceフィルターなどによって低減させることが可能である。また、スライス励起をするためのRFパルスは、矩形の周波数特性を持たなければならないが、有限の時間内でRFパルスを発生させるためにデータ打ち切りを行うため、スライスプロファイルが劣化する原因となる。
(石森文朗)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

※以下ドメインメールアドレスはプロバイダのフィルタが厳しく、到達率が低下しております。
確実なメール受信の為に、GmailもしくはYahooアドレスでの登録を推奨しております。

@icloud.com @me.com @mac.com @hotmail.com

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る