フレアー法は、IR法における反転時間(TI)をCSFの磁化がゼロ点を通る時間(2000ミリ秒程度)に設定してCSF信号を抑制する撮像法である。TRを長く取る必要があるため(撮影時間が長くなるので)通常のIR法では用いられなかったが、FastSE法を採用したTurbo-FLAIRにより実用化した。繰り返し時間(5000ミリ秒程度)に比べて反転時間が長いが、シーケンスデザインの工夫により十分なマルチスライスが得られるようになった。T2強調像においてCSFと区別しにくい高信号病変や、病変と脳室との境界の判別に有効であるとされている。(石森 文郎)
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