磁気共鳴 (じききょうめい:magnetic resonance:MR)
ある強度の均一静磁場中の核スピンは、ラーモア方程式で求められる周波数(ラーモア周波数)で歳差運動を行っている。この核スピンの持つ磁気モーメントにラーモア周波数と同じ周波数の高周波磁場(RFパルス)を印加すると共鳴的にエネルギーを吸収する。さらに高周波磁場が切られると励起状態の核スピンは印加された高周波磁場と同一周波数の電磁波を出してエネルギーを放出する。この一連の過程を核磁気共鳴(NMR)といい、このときのラーモア周波数のことを共鳴周波数とよぶ。対象が電子を持つスピンの場合は電子スピン共鳴(ESR)とよぶ。(石森文朗)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。