核スピンの位置情報を得るためには、スライス選択勾配磁場や読み出し勾配磁場が印加される。そのために静止系の核スピンの場合はその位置に応じて位相がずれてくる。さらに、この勾配磁場が印加されている際に、血流や脳脊髄液のように核スピンが移動すると、その位置での勾配磁場の強度に応じて核スピンの角速度は変化していき、位相はますますずれることとなる。これが位相シフトである。そのシフト量は勾配磁場の強度とその印加時間、核スピンの位置、速度、加速度さらに高次の成分などの関数として求められる。
→いそうシフト
(石森文郎)
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