2次元MR画像はスライス面内の核スピンのMR信号で構成されるが、各核スピンの位置や信号強度の情報は、エコー信号が生じる時点で、スライス面内の一軸(X軸とする)に沿って磁場勾配Gxを印加しながら信号データを取得することで得られる(信号の読み出し)。Gxを印加すると、これに平行なスピンはその位置に応じたラーモア周波数を有し、撮像視野の一辺がLであれば撮像視野内の核スピンはγ・Gx・Lの周波数帯域内に存在することになる。これらの周波数成分を含むMR信号をフーリエ変換すれば、x軸方向の位置に応じた信号情報を得られる。これが周波数エンコーディングである。通常は画像の長軸に対応する。
(石森 文郎)
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