main field magnet (せいじばようじしゃく:main field magnet)

main field magnet (せいじばようじしゃく:main field magnet)

電磁石(超電導、常電導)あるいは永久磁石が用いられる。常電導磁石では通常4個の大きな空芯コイルを球状に配する構造となっているが、使用電力の大半が熱になってしまうため、コイルの内腔に水を流して冷却する。常電動磁石は最大0.2T程度の静磁場を得ることができる。超電導磁石では数Tまでの高均一磁場が得られるため、明瞭な画像が得られ、MRSやMTC、拡散画像などでも有利である。電力消費は通電時のみでよいが、超電導状態を維持するために、常に液体ヘリウムによる冷却が欠かせない。永久磁石は最大0.3T程度の静磁場を供給する。電力も液体ヘリウムも必要としないので経済的である。超電導磁石や常電導磁石を利用したMRI装置のほとんどは、静磁場方向(一般に、BoあるいはZ方向とされる)が患者の長軸方向と一致する。これに対し、永久磁石や一部の常電導磁石を利用したMRI装置(また最近発売され始めたオープン型の超電導装置)では静磁場方向は患者の長軸と直交する。(北川)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

※以下ドメインメールアドレスはプロバイダのフィルタが厳しく、到達率が低下しております。
確実なメール受信の為に、GmailもしくはYahooアドレスでの登録を推奨しております。

@icloud.com @me.com @mac.com @hotmail.com

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. 大雄会第一病院の伊藤祐介です。今回の記事はT1強調画像の撮像法についてあらためて考えてみたいと思い…
  2. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★~★★★までの難易度を設定し、MRIにおける基…
  3. はじめに MRIfan.net新編集委員となりました岡山済生会総合病院の吉村祐樹です。上腹部…
  4. はじめまして。MRIfan.net新編集委員の昭和大学藤が丘病院の秋葉 泰紀と申します。今回は、骨…
  5. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★~★★★までの難易度を設定し、MRIにおける基…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

    心臓ペースメーカの構造って? 一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(…

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る