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RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (7) 内田幸司
- 2014/12/19
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題名『僕の履歴書』
戸畑共立病院の山本晃義さんからご紹介いただいた島根大学の内田幸司です。生まれも育ちも、「神々の里」である島根県の出雲市です。
趣味
趣味は小学生のころから今も変わらずラジコンです(写真は愛機の電動ヘリコプター)。これは「RFとの運命的な出会い」だったと感じています。ヘリコプターは墜落すると数万円の修理費用が掛かるため、私の集中力トレーニングに一役買っています。
もう一つの珍しい趣味は工具収集です。写真はたくさんあるコレクションの一部です。
日本の工具は「多機能」を売りにしているものが多く、MRIにおける受信コイルの多機能化にも似ています。専用工具は、使いやすさには優りますが、作業効率を考えると多機能のマルチ工具に軍配が上がるのです。ところが精度は専用工具が高い。そういったtrade offをあれこれ考えるのが面白いです。学会出張の合間に立ち寄る模型屋さんや工具屋さん巡りは、私の人生の楽しみの一つです。これが高じて今年は初めてウィーンの工具屋さんに立ち寄りました。
職歴
大阪物療専門学校(現:大阪物療大学)卒業後の平成5年に、地元の平田市立病院(現:出雲市立総合医療センター)に就職しました。ここでは主にCTの勉強のみで、MRIについては数回程度の検査経験しか持ち合わせていませんでした。
6年後に縁あって平成11年に大田市立病院へ転職しました。ここにはその年に初めてMRIが導入されたため、唯一の経験者である私がその担当をすることになりました。これは非常に幸運で、後になって本当に役立ちました。
平成13年に島根医科大学(現:島根大学医学部)の放射線医学講座に転職し、現在に至ります。その間に北海道情報大学の通信教育部情報学科を卒業して高校の教員免許を取得しました(写真は母校での教育実習時のもの)。教師は小学生のころからの目標の一つだったからなのですが、今の仕事にこの時の勉強と経験が役立っているとつくづく感じます。
今の職場では臨床業務をすることはなくなりましたが、MRIのみならず様々な分野の研究に携わることができること、また数多くの学会や会議に参加させていただき、全国的に著名な方々と連絡をとれるようになったことが、それにも優る良い環境だと思っています。これも大学放射線部門の皆様のご協力あってのことだと大変感謝しています。
「島根県はどこでしょう?」と聞いても多くの方が即答できないくらいローカルな地域ですので、フレッシュな情報が入りにくいですが、モチベーションは常に高く持ち続けたいと思っています。
使用MR
最初に「MAGNETOM Impact Expert 1.0T」を少し触った後、「Signa Horizon LX(1.5T)」を使いました。本格的にMRIに触りだしたのはこの装置からですので、とても思い入れのある装置です。MRの勉強だけでははく同装置でLinuxやネットワークの勉強も勉強しました。次は「SIGNA CV/i(1.5T)→バージョンアップ→HDx」です。CViはLXとボアの内径と傾斜磁場システムが異なる以外は共通でしたので戸惑うことなく扱えました。Spiral scanやMRDSA、更には初期のPUREやPROMOの研究で、本機は大活躍してくれました。
同時期に「Gyroscan ACS-NT(1.5T)」も使いました。古い装置でしたがパラメータが自由に変更できるので、パルスシーケンスの勉強に大いに役立ちました。そのほか「MAGNETOM Open Viva 0.2T」も使っていました。動物実験用でしたが、この装置のおかげで磁気共鳴専門技術者を取得することができました。今から数年前には島根県初となる3T装置「SIGNA HDx3.0T→バージョンアップ→HDxt」も扱うことができました。いつかは東芝さんや日立さんの装置も使ってみたいと思います。
次の人は・・・
同じSignaユーザーとして古くからお世話になっている大阪医科大学の山村さんにバトンタッチしたいと思います。今年のSigna甲子園実行委員長を務められた山村さんです。3年前のSigna甲子園でお会いして以来、今も親しくさせていただいています。MRに関する研究も熱心になさっているのですが、それ以外の領域も幅広く深い知識をお持ちですので、是非とも少しご紹介していただきたく思います。よろしくお願いします。