唐突ですが、みなさんのご施設ではDWIBSをおこなっていますか?
MRI.fan.netでも、研究会のご案内、そして撮像方法なども取り上げられている全身のDWIです。
東芝ユーザーの私(松島)も、挑戦してみました!
DWIBSできますか?
数年前に泌尿器科の医師から「DWIBSって出来るの?」と聞かれたことがありますが、その時はお断りしました。それは次の理由です
・画像がゆがむ
・横断像のため全身撮像は時間がかかる
・患者さんを動かさないといけない
です。
しかし、最近赴任してきた外科の先生からも、聞かれました。「当院にはPETがないので、DWIBSをやりたい」と・・・
やってみました
要望があるのならば、やってみるしかありません。ということでまずはやってみました。
横断像での初DWIBSです。
時間を節約するためスライス厚7mmです。MIPにするとガタガタ感が出てしまいます。ゆがむのを覚悟で冠状断で撮像してみました。
腹部は良いのですが、胸部はかなりゆがんでいます。
元画像ではその歪み方がよくわかります。脊椎と右肺尖部が大きく歪んでいます。
思ったほどは歪んでいませんが、それでも目立ちます。
でも腹部は綺麗です。何とかならないかなと思い胸部だけ横断像にしてみました。
いいのではないでしょうか?
腹部、骨盤部の冠状断元画像を横断像に再構成しても、なかなか綺麗な画像で問題はないように思えます。
腹部を冠状断で撮像することでスライス枚数を減らせるため撮像時間短縮にもつながりました。時間をあまり短縮させなくてもスライス厚を5mm以下にもできるために分解能も向上できます。
この条件で、前立腺がんの症例で撮像させていただきました。骨転移のある方ですが、数ヶ月前に他院で行ったPETと比較してもPETのない当院でのFolow UPには十分ではないかとの意見をいただきました。
今回は、当装置で使える当たり前の撮像条件を使いました。ただし2つだけ注意する点があるのですが、それはまだ検証中です。またこれは改めて報告したいと思います。今回は思いのほか綺麗に撮像できましたので掲載させて頂きました。
ぜひチャレンジしてみてください!
(症例画像は乗せられませんでしたのでご了承ください)
撮像条件は下記の通りです
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